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寝ろ、本を読め、その上で勉強しろ

 

2019年が始まりました。

 

2019年がすでにいい年となることが確定している皆様、明けましておめでとうございます。

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

と言っても、もう6日ですね。

 

Moveは1月1日から始動を開始し、本日めでたく冬期講習が終了しました。

 

元日の1月1日は毎年恒例の焼肉大会であり、中3を中心に10名の生徒が集まりました。

 

とても美味しく、楽しい時間を過ごしましたよ。


川島隆太教授の研究

 

さて、ここから本題です。

 

 

冒頭の書籍は私が年末に読んだものですが、東北大学の脳科学研究者・川島隆太教授の著作です。

 

『「本の読み方」で学力は決まる』(監修 川島隆太,青春出版)

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この川島隆太教授はゲームの「脳トレ」の開発者としても有名ですが、研究者としてスーパー特権的な立場にいます。

 

なんと仙台市の小中高生4万人や時には7万人に継続的にアンケート調査をおこなうことができるのです。

 

教育や脳科学に携わる研究者なら垂涎ものでしょう。

 

研究者でない私から見ても、めちゃくちゃ羨ましい。

 

そんな川島氏の研究からは、例えば前作の『スマホが学力を破壊する』のように、多くの方がそうかもしれないと思っていてもなかなか実証できなかった相関関係が明らかになっています。

(とりあえずゲーム・スマホに関しては、毎日2時間以上やる生徒の成績は下がると覚えておいてください。)

 

 

そして、今回の著作では「読書と成績との関連」を明らかにしているのです。

 

 

 

読書と睡眠と成績と

 

色々とこの本の中に書いてあり、どれも大変興味深かったのですが、中でも面白かったグラフをご紹介します。

 

それは、平日1日の読書時間と睡眠時間と学習時間を成績別に並べた立体棒グラフです。

 

以下の3つが掲載されていました。



 

 

ちょっと理解するのが難しいグラフですが、大丈夫でしょうか?

 

例えば1番目のグラフは、平日に平均して1時間以上本を読む生徒のグラフです。

 

手前の横軸が1日の学習時間を表し、手前から奥に伸びる軸が睡眠時間を表します。

 

棒グラフの高さはそれぞれの平均偏差値を表し、濃く塗られているグラフが偏差値50以上(成績上位集団)を表します。

 

2番目のグラフが読書を1時間未満の生徒で構成された生徒です。(朝読の10分だけという生徒もここです)

 

そして、3番目のグラフは読書習慣が全くない生徒たちのグラフですね。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

一見して分かるのは、読書をする生徒の方が全体的に成績がいいということですね。

 

 

ま、それ自体は驚くに値しません。

 

「そりゃ、そうだ」の世界です。

 

 

 

ですが、それ以外のこともありそうです。

 

 

私はこのデータを見て、ゾッとしました。

 

 

 

何はともあれ睡眠は大事

 

私の目を最初に引いたのは、1時間以上読書をしている子達のグラフの中でも、この赤い円の子達。

 

毎日1時間以上本を読んでいて、勉強も3時間やっているのに、睡眠が5時間未満だと偏差値50にも到達しない・・・。

 

 

 

想像ですが、毎日一生懸命頑張っているのに、そのハードスケジュールのせいで睡眠が取れなかった結果、どんなに努力しても偏差値が50も超えない子達・・・。

 

 

 

可哀想すぎる・・・。

 

 

 

 

そう思わずにはいられませんでした。

 

 

 

このグラフは睡眠の大切さを如実に語っています。

 

どんなに本を読んで勉強していても、睡眠が足りていなければ、成績は伸びない。

 

 

 

 

 

というわけで、まずはみんなきちんと寝よう。

 

 

 

この本の中では、小学生は8〜9時間、中学生は7〜8時間の睡眠がベストだとデータ付きで紹介されています。

 

 

 

分かったな、小・中学生諸君。

 

明日提出の課題がなければ、とりあえず寝ろ。

 

 

 

親御さんに隠れて、ベッドでゲームなんかしている場合じゃないぞ。

 

いや、マジで。

 

 

 

読書も大事


 

 

次いで驚いたのが、読書習慣を全く持っていない生徒たちはそれだけで偏差値50を超えることが至難になるということ。

 

 

読書を1時間以上する子達と、全く読書習慣を持っていない生徒では、偏差値50を超える範囲が全く違います。

 

読書習慣がついている生徒は、多少睡眠時間が少なくても、多少学習時間が少なくても、とりあえず偏差値50は超えやすい。

 

その一方で、読書習慣がない生徒はちょっと睡眠時間が少なかったり、ちょっと勉強時間が少なかったら、偏差値50を超えることがかなり難しくなる。

 

 

 

このグラフを見ると、読書習慣を全く持っていないのに勉強を頑張るなんて博打に似ていると思えてしまいますね。

 

勉強を頑張るのであれば、その前提として読書が必要だとよく分かります。


読書もせずに勉強して、このわずかな上位集団の中に入るつもりですか?

 

 

 

時折、「活字アレルギーだから読書はできないんです」とうそぶく子がいますが、そのいい加減な言葉から出てくる結末の深刻さに無頓着過ぎます。



 

 

 

勉強を頑張るのであれば、勉強しても成績が上がらないというリスクをまず減らそう。

 

 

そのために、読書の楽しみを知って、習慣化しておくことが大事です。

もちろん勉強もしよう

 

最後に注意しておきたいのが、この読書1時間以上のグラフの青い部分の子達。

 

 

睡眠もきちんととって、読書を1時間以上していても、それだけでは偏差値50を超えないことを、この青い円の子たちが如実に物語っています。

 

 

つまり、「生活を整えて睡眠をしっかり取る」「本を読む」は、勉強する前提として大変重要だけど、それだけでは上位生にはなれないということです。

 

結局、勉強は勉強できちんとしないと、成績は上がらない。

 

けれど、きちんと睡眠をとって(生活リズムを乱さず)、読書習慣も付いている状態で勉強するのであれば、比較的簡単に上位生に入れることも上のグラフは示唆してくれています。

 

 

結局、全部大事

 

 

というわけで、勉強の内容云々の前に、睡眠や読書をきちんと行なって成績を上げやすい状況を作りましょうというお話でした。

 

 

 

 

まずは睡眠をしっかり取る。

 

読書習慣をつける。

 

その上で、勉強する。

 

 

 

上のグラフは3拍子を揃える大切さを教えてくれます。

 

 

 

しかし、このグラフだけでは納得できないという方も多いと思います。

 

特に、上のグラフは単なる相関関係を表しただけであり、因果関係を表すものではありません。

 

 

成績が良い生徒がたまたまよく寝ているだけであったり、たまたまよく本を読んでいるだけという可能性を排除できないわけですが、そのあたりについて詳しくは本を読んでください。

 

 

ただ、このデータが仙台の4万人の中高生を調査したものであることを考慮すれば、厳密な因果関係を考えるよりもとりあえずいいものはいいと、行動を起こした方が良いように思います。

 

 

 

 

「じゃあ、オススメの本はありますか?」

 

その質問の答えも年末に準備しました。

 

 

 

「なぜか」塾に2冊ずつある喜多川泰氏の本。 

 

それにしても、このデータは子供達にも響くものがあったのか。

 

 

冬期講習の間に、Moveの生徒に上のデータを紹介し、本を準備したら、結構な数の子たちが本を読み出しましたよ。

 

これからもいいものはいいと、どんどん取り入れていきます。

 

2019年、よろしくお願いします。