1から分かる広島県公立高校入試③

全国の中で

 

全国の公立高校入試制度を改めて調べてみました。

 

こちらのセブンポイントさんのHPがとっても分かりやすいです。

 

 

まあ、よくもこんなに多種多様な方法があるものだと感心します。

 

(なんで統一しないのかな? 県独自の考え方にそんなに意味があるのかしら?)

 

 

 

 

中1〜中3の内申点が同じ扱いで、且つ内申点と当日の学力検査の比率が1:1の都道府県は、2018年現在、8つしかありません。

 

その中でも、広島は1:1どころか【内申点:学力検査=130:125】と、若干とは言え内申点の方が高い配点になっています。

 

広島が全国屈指の内申点重視県であるのは間違いありません。

 

 

まあ、3年間きっちりと頑張ってきた子を評価するという意味では、いい制度です。

あるいは、高校受験に内申点が影響することで、中学校生活が落ち着く効果もあるでしょう。

 

 

その一方で、中1の時は勉強が苦手だった子が、膨大な努力の末中3時に高い学力を身につけたとしても、中1の頃の内申点が足を引っ張るという事例は、後を絶ちません。

 

賛否両論がある制度です。

 

学力重視枠の存在

 

ただ、そんな制度でも、さすがに全てが内申点一辺倒ではないのです。

学力を優先的に評価してくれる枠もあります。

 

それがこの赤字の枠です。

 

選抜Ⅱ定員枠の80%は従来通り130:125の配点で合格者を決めますが、残りの20%までは学校独自の配点で合格者を決めることができるのです。

そして、進学校と呼ばれる学校は、この枠で「学力検査の得点を重視する配点」を採用しています。

 

各学校の学校独自枠

 

下の表は、広島市の主な高校における学校独自枠を整理したものです。

実際には、20%の枠を全部使う学校とそうでない学校があるのが分かりますね。

 

沼田高校だけはなぜか内申点重視枠を設けていますが、その他の学校は学力重視の枠を設けていますね。

(それ以外の学校に関してはこちら。)

 

例えば、基町高校の場合。

 

まず、選抜Ⅱの通常の枠について、【内申点:学力検査=130:125】の配点で合格者を決めます。

その枠で不合格になった子の中から、【内申点:学力検査=1:9】に換算し直して合格者を決めるのです。

この枠では、内申点の差はあってないようなものです。

 

時折、基町高校であっても内申点80台や90台で合格する子がいますが、それはこの学力重視枠での合格でしょう。見事な大逆転です。

学力重視枠の捉え方

 

内申点の足りない子にとって学力重視枠は1つの希望のように思います。

 

ですが、これを最初からあてにしない方がいいです。

 

枠が小さすぎます。

 

全体の20%だけです。

安古市高校は15%しか設けていません。

 

残り80%については、内申点がある生徒が圧倒的に有利なのです。

 

ですから、中1や中2の生徒は、まずはきちんと学校で学習した内容をマスターし続け、定期テストにきちんと取り組むことが基本です。

 

もちろん学力もその過程できちんと積み上がっていくでしょう。

基町高校を狙うなら、定期テストで常に450点以上を狙い続けるのが、最も合格に近いのです。

中学3年生の皆さんへ

 

その上で、中3の受験生の皆さんには、以下のようなアドバイスを贈ります。

 

 

【内申点の足りている中3生へ】

 

みんなのこれまでの努力は、君たちを確実に志望校合格圏へと導いてくれています。

この中3の1年間でもきっちりと定期テストに取り組んで下さいね。

 

しかし、決して油断してはいけません。

 

特に近年は内申点が十分あっても、学力検査で逆転され、涙を飲む生徒も増えているようです。

内申点に加えて実力がないと、志望校合格は果たせないと思って努力を続けて下さい。

 

 

 

 

 

【内申点の足りない中3生へ】

 

確かに不利な状況です。

 

けれど、全員が諦める必要はない。

 

学力重視枠で他の生徒よりも得点を取ればそれで十分逆転できるし、近年の入試問題は逆転しやすい状況が生まれつつある。

 

なんだかんだ言っても志望校合格に必要なのは、高い学力。

中3の1年は目の前の定期テストに全力で取り組むのはもちろん、入試に必要な学力を高めることに挑戦しよう。

諦めるのは、直前でいい。

 

 

近年の入試問題は逆転しやすい状況が生まれつつある。

この状況については、稿を改めます。

 

 

 

最後に〜進学空間Moveの方針〜

 

最後に、このような内申点重視の広島県において、進学空間Moveの方針を説明しておきます。

 

 

 

1.内申点は追う!

この状況下において内申点を無視するような指導が子どもたちの進学希望を叶えさせてあげられるとは思えず、きちんと学校履修内容を追って行きますし、また定期テスト対策も徹底します。

 

例えば、中学生の場合、定期テスト2週間前は全員が毎日の通塾を義務付けられます。

土日も5時間や8時間の学習時間を確保します。

魔法のプリントは存在しません。

徹底して自らの力で高得点を狙いにいきます。

高校進学後を睨んでも、ここで長時間学習の経験を積んでおくことは大切です。

 

 

2.過度の内申点対策は行わない!

とは言え、中学校の定期テスト対策でモラルハザードを起こさないように配慮します。

例えば、定期テストの過去問をひたすら解いてその内容を意味も分からず答えを暗記するような学習には導きません。

むしろ学校の定期テストを授業で使うことはまずありません。

長期的に見て子どもの学力観を歪ませる危険があるという話以前に、著作権的にグレーゾーンです。

 

 

3.受験対策も当然徹底的に!

広島県の公立高校は全国でも屈指の先行的変化を遂げています。

平均点も実に低い。

一部では、正答率の低い問題は解けなくても合否に関係ないと指導しない塾もあると聞きますが、公立上位校進学専門を目指すMoveがそれでいいはずがありません。

正答率の高い問題は元より、低い問題も解けるように段階を踏んで追って行きます。

もちろんそのための時間を確保します。

多少内申点が足りない程度なら逆転合格できるように導くのも、公立上位校進学専門を謳うMoveの役割です。